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刃物の性能を支える「焼き入れ加工」とは?仕組み・種類・注意点を徹底解説

焼き入れ加工の重要性

工場で使う刃物は、ただ鋭いだけでは仕事にならない。包装機械、フィルムスリッター、食品加工機──日々の稼働で刃物は磨耗し、切れ味は落ち、交換コストがかさむ。
現場の生産性を守り、保全負担を減らすカギが「焼き入れ加工」にある。

適正な焼き入れを施すことで

● 刃物の硬度・耐摩耗性を高め長寿命化
● 切れ味を長く維持し、保全作業を削減
● 寸法精度を保ち、交換作業をスムーズに

といった現場の課題解決に直結する。
焼き入れ品質は、刃物コスト削減や安定稼働を支える基礎だ。

焼き入れが不十分だとどうなるか:刃物に求められる基本性能

焼き入れは工業用刃物にとって欠かせない基礎技術。適切な熱処理が不足すると、現場で以下のようなトラブルを引き起こす。

● すぐに切れ味が落ちる
硬度不足で刃先が「へたり」やすく、再研磨や交換頻度が増えコストがかさむ。

● 欠け・割れやすい
粘りが足りないと切断時の衝撃で刃先が欠けたり割れたりしやすい。

● 寸法精度にムラが出る
歪みや熱処理ムラで形状が安定せず、装置への取り付けや調整に手間がかかる。

焼き入れの種類とおすすめ用途

方法 特徴 おすすめ用途
ソルトバス焼き入れ 均一加熱・冷却で歪みを抑え短納期にも対応 多品種小ロット、寸法精度が必要な工業用刃物全般
真空焼き入れ 酸化スケールが少なく寸法精度に優れる 焼き入れ後が加工が難しい形状の刃物
高周波焼き入れ 特定部分だけを硬化させやすい 部分強化が必要な特殊刃物や曲げ加工が必要な刃物

利器株式会社の対応

利器株式会社では、あらゆる焼き入れ方法の対応が可能となっております。
自社工場では、ソルトバス焼き入れ設備を完備しており、他焼き入れ法に対応する設備を協力会社として完備。
お客様の刃物に適した焼き入れ法を提案し、刃物作りをさせていただいます。

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