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HRC70以上の焼き入れ鋼も楽々切削対応|世界を驚かせる利器の新技術

HRC70以上の超硬度材料も「切削加工」で対応可能に

切削加工と聞くと、HRC60を超えるような高硬度材料は不可能だと思われがちです。実際、従来は「焼き入れ後の鋼材は放電加工で仕上げる」というのが常識でした。
しかし放電加工は時間がかかり、電極の摩耗コストもかさむため、試作や少量生産では特に負担が大きくなります。

弊社独自の切削技術なら、HRC70以上も切削可能

弊社では、独自の工具選定と加工条件、クランプや振動抑制のノウハウを駆使し、HRC70を超える焼き入れ鋼でも「切削加工」による高効率な仕上げを可能にしました。
放電加工では数時間かかる工程も、切削加工なら数分から数十分快速で加工可能です。結果として以下のような大きなメリットが生まれます。

  • 加工時間の短縮によるコストダウン
  • 電極代などの副資材コスト不要
  • 試作・小ロットでもリーズナブルに対応

焼き入れ後の切削加工で「仕上げ精度」も向上

焼き入れ前に全加工を済ませる一般的な流れでは、焼き入れによる熱変形や焼き伸びの影響で最終寸法精度を担保するのが難しく、結果的に公差を緩めざるを得ないケースも多くありました。
しかし、弊社の切削技術を用いれば「焼き入れ後」に最終仕上げを行えるため、熱処理後の変形を加味した状態で高精度に仕上げられます。これにより以下のようなメリットをお客様に提供します。

  • 焼き入れ後に寸法精度を保証できる
  • 複雑な形状も高精度で仕上げ可能
  • 治具コスト・再調整コストの低減

放電加工と切削加工のコスト・納期比較イメージ

項目 放電加工 弊社切削加工
加工時間 数時間~ 数分~数十分
電極コスト 必須(都度消耗) 不要
寸法精度 ±20~50μm程度が一般 ±10μm対応可
コスト 高い(時間と電極代が上乗せ) 低い(短時間で電極不要)

弊社の切削対応実績例

弊社では年間2000種類以上、1万個以上の刃物や工具を製造しており、その中にはHRC70以上の焼き入れ鋼を含む難削材加工も多数含まれています。
独自開発した工具選定や切削条件データベースを活用し、以下のような多様な案件に対応してきました。

  • 高硬度鋼材(HRC65~72)のプレート形状切削
  • 熱処理後の段差形状仕上げ加工
  • 焼き入れ後のV溝・テーパー加工
  • 複雑な3D曲面形状の仕上げ

図面がなくても対応可能

図面がない現物支給品からの逆算設計・再現も対応可能です。
焼き入れ後に追加工が必要な場合でも、スキャンや測定を基にしたCADデータ化から切削加工まで一貫対応します。

対応可能な材料例

  • SUS440C(HRC60台後半の焼き入れ鋼)
  • SKD11・SKH51など高硬度工具鋼
  • 粉末ハイス・超硬合金(形状・条件に応じ要相談)

関連サービス

まとめ:HRC70以上の焼き入れ鋼切削なら、ぜひご相談ください

従来「放電加工でないと無理」とされてきたHRC70以上の高硬度鋼でも、切削加工で対応することでコストと納期を大幅に短縮できます。
また焼き入れ後の仕上げを可能にすることで、最終寸法精度を高め、より高品質な製品づくりをサポートいたします。
少量試作から量産まで、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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